1月22日

天気 くもり 気温-15度
夕方から寒気が入り込み雪が降りましたが寒気の雪ですので大した事は有りません。
その代り気温は例年並みに戻りました。
今回関東方面のお客様は大雪の予報で戦々恐々とされていると思いますが、平成26年2月の寒気より今回の寒気の方が大きいそうです。
2月19日に東館山では男子大回転、そして焼額では女子の回転と同時に2種目の開催になりました。
女子の回転の時は志賀高原出身の1988年のカルガリー、1992年のアルベールビルオリンピック選手、山本さちこと2人でフニッシュラインに並んで仕事をしていました。
さちこはフニッシュ係長でしたので、ちゃんと選手がゴールするのを見届けるのが仕事でしたし、私は選手がフニッシュラインを通過する時だけタイムを測る光電管のスイッチを入れるのが仕事でした。

選手が滑っている間は、さちこに新世界地理を伝授して頂いておりました。
昭和時代に世界地理を習った世代ですのでスロベニアだ、クロアチアだ、ボスニアだと選手の国籍を紹介されても判りません。
1989年のベルリンの壁崩壊以降、東欧諸国や旧ソ連が色々な国に分裂して世界地理が劇的に変わりました。
もちろん選手がゴールする時は2人とも沈黙で仕事をします。
そして選手がゴールして、さちこからどう言う国かレクチャーを受けていました。
さちこの知り合いの選手も現役で滑っていたので、その話もしてくれました。

さちこは私だけとしゃべっているように思えますが、私の頭にはタイミングルームと繋がっているインカムが付いています。
私がしゃべっている声や、さちこの声はタイミングルームに筒抜けになります。
タイミングルームからは、あれも聴いてくれ、これも聴いてくれと私のヘッドホーンには音声が聞こえます。
さちこはインカムを付けていないので、私とだけしゃべっていると思っていました。
ゴール脇の一等席で、元オリンピック選手に解説して頂けたラッキーな立場でした。
おまけに会場内禁煙ですがタイミングルームの裏には役員用の喫煙エリアが有りましたので、タバコを吸いたければ直ぐに行って戻れる場所でした。
フニッシュ係は私にとって最高のポジションでした。
しかも責任ゼロです。部下は居りません。 「私、失敗しないので。」
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