6月25日

天気 かいせい 気温11度
夏なら雷3日なのですが上空に強い寒気が居座り本日も雷雨の予報が出ています。
しかし植物に取っては日照もあり雨もありの恵まれた天気なのかもしれません。
庭の草も伸びてきましたので来月に入ったら草刈りをしたいと思います。
竹の子採りの遭難の話は本日で辞めます。
それこそ切りが有りませし思い出すと悲しくなります。
家族から遺族の変わる瞬間にも何度も立ち会いました。
心肺停止状態での発見から家族から遺族になります。
捜索中に本部に居る私の首にぶら下がっている無線機からの音声に家族もビクリとします。
3日間捜索しても見つからず最終日、あまり元気なので遭難者とは思わなくて「こんちわ」と声を掛けてしまったとかウソ話で家族の気を和らげています。
家族に寄っては、良く当たる易者に見て貰ったら北の方向に居ると言われたので北方面も探してくださいと藁にすがる思いの家族も居ります。
発見。心肺停止状態です、と伝えるのは嫌な役割です。
先頭で探しまくっていた方が気は楽です。
忘れられない眼差しが鮮明に残っています。
やはり私が隊長の時の遭難ですが、本部と言っても駐車場のどん詰まりに私と関係者が立って指揮を執っていました。
そこに遭難者の家族の奥さんと小学生くらいの女のお子さんが、私どもから少し離れた位置で私どもをじっと見つめ続けていました。
怪我での搬送も有りうるので救急車も待機していました。
首にぶら下げてある無線機からは無情にも「発見。心肺停止状態です。」
ところが救急車の隊員が「死体は救急車では運べないんだよな」と家族の前で口を滑らせました。
通常の救急車業務は、あくまでも生体を病院に運ぶのが業務です。
本当は胸倉を掴んで2.3発殴りたかったのですが「生きているか死んでいるは判断できるのは医者しかいないんだ」と怒鳴りつけました。
言われた消防隊員はムッとして救命率の高い高規格の救急車と交代すると言って帰って行きました。
遭難の場合、新聞などにも「心肺停止状態で発見、その後搬送先の病院で死亡の確認された。」
とそのように書かれますが、あくまで生死の判断は医師になります。
その時に居た別の人ですが、あの発言はあまりにも酷いと後日消防署に苦情を入れたようです。
あの時の女の子の視線は忘れたくても忘れられません。
山菜採りで失う命も多いです。切ないです。
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